聖書 ヨハネによる福音書 15章 16節
「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。」
お話
映像礼拝3回目の朝です。今日はちょっと肌寒い朝です。朝、私が家を出た時には、薄曇りで、より肌寒さを感じましたが、もう、晴れて、気持ちいい1日を始められそうです。
さて、今日は4月10日、本来なら、入学式がおこなわれる日です。1年生の皆さんの中にも、この映像を見てくれている人がいると思います。入学式は、一生に一回の大事な式だと思います。落ち着いて、みなさんと一緒に、式をできるのを楽しみにしています。
今日は、皆さんに、ある作文をご紹介します。
これは、今から96年前、1924年(大正13年)4月10日、むさしの学園、初めての入学式に参加した、私たちの大先輩が書いた作文です。画面では小さくて読みづらいかもしれませんが、ゆっくり読んでいきますので、聞いていてください。
「二度と体験することのできない感激の、小さな小さな入学式でした」
と、書いてありましたね。この日のことについて、学園を作った3人の先生方の日記を読むと、窓ガラスも入っていない教室で、近くで摘んできた花を少し飾っただけの式だった、というように書いてあります。
こういう話を読んで思うのは、私たちの心を本当に打つもの、一生、心に残るものというのは、目に見える派手なもの、わかりやすいものではないのだ、ということです。
昨日、「こども聖書」を読み、うつくしいものを探そう、というお話をしました。さっそく、たくさんのメールをいただきました。まだ、全員にはお返事できていないのですが、1通1通見ていると、皆さんのやわらかい心を感じ、そこに私は、うつくしさを見つけました。
昨日、もらったメールの中に、うつくしいものとして、誕生日を挙げてくれた人がいました。本当にそうだな、と思います。今日は、むさしの学園が97回目の誕生日を迎えた日です。どうか一緒に、お祝いをしてほしいと思います。
どんな時にも、どこででも、うつくしいものを見つけることのできる私たちの集ったむさしの学園です。この場で、皆さんと出会えたことに感謝し、少しでも、希望を持って、一日を過ごせるよう、祈ります。では、また、今度は月曜日の朝、会いましょう。