4月23日、3年ぶりに新1年生歓迎音楽会と全校保護者会・けやき会総会が開催されました。
ちなみに、けやき会とは、学園の保護者の皆様が組織されている会のことです。
新1年生歓迎音楽会については、あらためて音楽科の教諭が記事を書くと思いますので、今日は全校保護者会でお伝えしたことの概要を書かせていただきます。
全校保護者会では、創立者・佐藤藤太郎先生の「むさしの学園の生まれましたわけ」という文章を引き、建学の精神と、それを令和の今、どう具現化するかについて、短くお話をしました。
・大正時代にして、息苦しい環境となっていた都心の子ども達の行く末を憂いたこと
・だからこそ、伸びやかで、人間的な環境、自然に身を置くことを第一にしたいと考え、満州での安定した生活を捨て、むさしの学園を創立したこと
・また、子ども達と教師が、真剣に、親身になって関わる少人数の寺子屋を理想としたこと
・自らの意思で取り組む自学自習を重視し、いわゆる勉学にとどまらず、芸術や労働にも価値を見出したこと
これらの内容が、どう具現化されているか。
例えば、
・野川の時間を週に1度もうけて、緑豊かな、伸びやかな環境で、思い切り遊ぶ時間を取る。
・むさしの学園には職員室がなく、教師は子ども達の登校から下校まで、共に過ごす。
・低学年の国語個別のように完全個別進度の学習をおこなったり、一斉学習でも、いわゆる隙間時間には自分のその時に必要な学習をできるようにしたりする。
・昼休みの後には全校で掃除の時間を取り、定期的に労作の時間を設けて、自分たちの学び舎は自分たちできれいにするようにする。
など、令和となった今も、建学の精神を土台として、学園の学び、生活が成り立っています。
また、タブレット学習の導入など、具体的な方法論、内容は、時代や状況に応じて変わることもあると思います。
しかし、私達は、子ども達が神様から託された、それぞれの賜物を自ら活かすのにふさわしい環境を整える取り組みを続けていきます。