むさしの学園では、「レディネス」という考え方を大切にしています。
レディネスとは、準備という意味のレディから作った言葉で、学園では「準備が整った段階、状態」という意味で使います。
子ども達、一人ひとりの成長のスピードは違います。
人と比べて、我が子の遅さを心配されたり、気に病んだりされたことのある方も多いでしょう。
しかし、個々に違いがあるのが前提なのです。
この考え方が、如実に実感できるのが、低学年の国語個別、特に1年生の個別です。
入学から2カ月が経ち、やっと学校にも慣れてきた子ども達ですが、その発達段階には差があります。
それは個性であって、優劣ではありません。
レディネスが到来すると、今までの苦労がウソのように、スムーズに進むようになります。
成長のステップを、一段も、二段も上がったように思えます。
それを実感しやすいのが、低学年の個別なのです。
入学してから、この2カ月の成長には、目を見張るものがあります。
文を読み始めたばかりの4月下旬、
「まだ、ひらがなが怪しいな…」
と、私が感じていたある子も、今では、言葉のまとまりをサラリと読むようになっています。
私達は、子ども達個々に、良い時期、準備が整う時期に違いがあるということを受け止めなくてはなりません。
早くしようとしすぎることに、懸念をもっていなくてはなりません。
「レディネス」という考え方を折に触れて、思い返していきましょう。
<校長ブログ091>「レディネス」を知っていますか?