この写真は、今週のある朝、2階の廊下で撮ったものです。

朝日が差し込み、水分を含んだ葉の緑が輝いて見えました。

(うまく撮影できない能力を呪います…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真を撮った後の休み時間には、この廊下を多くの子ども達が、それぞれの目的地に移動するために通っていました。

子ども達は、何の意識もせずに、この空間で過ごします。

1日のうちの数時間、上級生ともなると8時間も過ごします。

睡眠や家庭での時間を除く、ほとんどの活動は学校でおこなわれます。

それが6年間積み重なるわけです。

物理的な空間がどのようなものであるか、それは子ども達の心身に大いに影響を与えると私どもは考えています。

 

私や教師から、あえて木々の緑の意義、自然の価値を子ども達に伝えることは、そう多くはありません。

しかし、本当に子ども達の成長に影響を及ぼすのは、むしろ、無意識・非言語の明示しない環境なのです。

 

創立者・佐藤藤太郎先生は、トルストイの言葉を引いて、こう書いています。

「教壇の上の教師による数万の言葉より、自然の中で過ごす方が価値がある」

 

子ども達が生活の多くを過ごす学校という場そのものが、心と身体が健全に、豊かに成長できるのにふさわしい場となるよう、努めていきます。

 

<校長ブログ092>心と身体の健康のために整えるべきこと