昨年12月以来の校長ブログとなりました。
この間、いろいろな出来事がありました。
また、少しずつ記事を書かせていただきます。
さて、今日のテーマは、労作です。
むさしの学園でいう労作とは、自分たちの学び舎を自分たちで手入れする作業をいいます。
日々の掃除も、広い意味では労作ではありますが、通常の掃除ではできないような作業を労作と呼んでいます。
9月第1週におこなった具体的なことは…
1・2年生は、校庭の草抜き、講堂の床拭きなど
3年生からは、校庭の側溝に溜まった土を掘り出す作業や中庭の落ち葉清掃など
5・6年生ともなると、これらに加え、市道沿いのフェンスや校門の拭き掃除も。
今週のInstagram記事では、子ども達が労作に勤しむ様子をお伝えしましたので、ぜひ、ご覧ください。
労作の初日、5・6年生は、皆、腕や足、体操着を泥だらけにしながら、側溝の作業に取り組んでいました。
4年生・3年生・2年生は校庭のいろいろな場所で長く伸びた草と格闘していました。
また、1年生は皆で講堂の床を拭いていました。
これを見て、「自分で、やる」ということの大切さを直感し、投稿したものです。
自分たちの学び舎を、汚れながらも自分たちで綺麗にする、手入れするということは、今や当たり前でなくなったように思います。
ネット情報やAIなどを用いて、子ども達が触れる情報が豊かになったのはよいことです。
一方で、だからこそ、汚れや痛み、大変さも体感しつつ、実際に体を動かした経験の価値と意義が、より大きくなっています。
情報や数値では表しきれない実際の経験、感覚は、いろいろな人と共に事にあたる「次世代リーダー」にとって、大きな説得力の源となります。
労働・作業は、創立者・佐藤藤太郎先生が「むさしの学園が生まれましたわけ」に著された建学の精神を具現化する大切な取り組みです。
人としての基盤を培う小学校という時期、当たり前の労働・作業に勤しむ経験をこれからも大切にしていきます。