先日、所用で出張した担任に代わって、ある学年に入ることがありました。

ちょうど社会科のテストでしたので、さっそく、シーンと、それぞれテストに向かっていました。

さて、しばらくして終了した子が提出してもよい時間になると、ポツリ、ポツリと提出する子が出てきます。

そして、こんな様子になりました。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、それぞれがすべきことを決め、自分の意思で取り組んでいます。

例えば、読書。

そして、算数の演習問題集。

いずれにせよ、誰に指示されるでもなく、自分で決めて、自然と集中しています。

小学生のうちに身につけるべきことは、いろいろとありますが、その一つとして、物事に集中する姿勢を当然のこととしたいものです。

そのために、むさしの学園では、1年生から、すべきことが終わった後は、自分の意思で決め、それに取り組むようにしています。

 

逆に言うと、集中できない要因は、

・本人の主体的な意思に反して「やらされて」あるいは「聞かされて」いる状況

・本人の関心が向かない、レベルの合わないことをやろうとしている状況

・周囲が騒がしかったり、気が散ったりしやすい状況

などがあります。

 

ですから、

・自分の意思ですべきことを決められる状況

・皆が、それぞれに集中している状況

を整えることで、子どもたちは集中するのが当たり前、という状況に育っていきます。

 

時代の変化とともに、大人として子どもに身につけさせたい素養は変わることでしょう。

それはそれとして、人としての基盤が培われる初等教育段階では、集中する習慣のように、根源的で、真に基盤となる素養をしっかりと身につけさせたいと考えています。

校長ブログ114 集中する習慣を身につける