以前、むさしの学園でおこなっている掃除について取材の依頼があり、タレントさんもいらっしゃって、みっちり2日間、授業も含めて、体験していかれたことがありました。
その際、うかがったのですが、掃除をするのが当たり前というのは、日本や一部の国だけで、掃除は別の人がするもの、という認識が、世界的には多いそうで、驚きました。
むさしの学園では、一般的な掃除に加え、「労作」(ろうさく)と呼ぶ、校舎内外の手入れも、可能な限り、子ども達と教師でおこなっています。
例えば、毎年、9月初旬の始業直後は、朝の涼しい(最近はそうでもないのですが…)うちに、校庭の草抜き、ゴミ拾い、側溝の掃除などを全学年で手分けしてします。
※画像は、去年のものです。
数年前の校舎建て替えにより、労作はずいぶん、楽になってしまいましたが、今でも、大切な取り組みととらえています。
大人の感覚では、そんな作業は、暑いし、面倒なだけ…
何とか、業者さん頼んで、やってもらおう、というのが多いのかもしれません。
しかし、むさしの学園の子ども達は、いざ、始めると、とても熱心です。
授業よりはいい、なんて子ども達は言いますが、私から見ると、かなり熱中して、真剣に取り組んでいます。
自分達の大切なもの、ことを自分達の力でするというのは、心の奥底からのやる気を引き出すように思います。
そして、その習慣は、未来につながるのではないかと思います。
これからも、大切にしていきたい時間です。
自分達の学び舎を自分たちで手入れすることの大切さ