今日は、先日の1年生の国語個別の時間の話から、学園が大切にする応援する姿勢と眼差しについて書きます。
国語個別の時間は、音読と写し書きの時間です。
良質な書籍、文章に触れることは、読解力の基礎でもあり、人間性の基盤ともなる、大切なことです。
しかも、幼い時に、たくさんの量に触れておくことにも大いに意味があると考えています。
むさしの学園の個別の時間は、「個別」の名の通り、進度が個別です。完全個別進度です。
そして、教師が個別に個々の状況を把握しています。
これは分量や進度、速度だけではありません。
読み方、書き方にも、個性が出ます。
例えば、ある子は、ページをめくるたびに、しばらく絵を眺めます。
これが、いわゆる一斉の授業であれば、
「早く読もう」
とか、
「周りの声に合わせよう」
とか、集団に合わせること、状況に合わせることを求めるでしょう。
もちろん、教育の一環として、そのような経験も必要です。
一方で、その子らしさの発露も大切にし、応援したいのです。
個別の時間なら、急かさず、ちょっと黙って見ている、そんなことができます。
そして、その子の読みが一区切りついた時に、
「絵を見ていたね」
と、そっと声をかけることができます。
その子らしさが表れるのは、大きな行事やイベントの時だけではありません。
日常の中にこそ、本質の一端が顔を出すのです。
そこにこそスポットライトを当て、応援する姿勢と眼差しを持っていようと考えています。
※この画像は、今回の記事に書かれた授業のものではありません。
<校長ブログ050>応援する姿勢と眼差し